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雑記

  • 薬味ねぎ
  • 2023年2月11日
  • 読了時間: 2分

前回の漫画では描写の解像度を高めることを目標にして取り組んでみました。実際の伝統工芸品をいくつか登場させています。


尾張七宝

今回、二人は愛知に滞在している設定なので名古屋城と尾張七宝を採用。(東北から始まり二人は西に移動)

尾張七宝(七宝焼)は焼成するとガラス質になる「釉薬」を施す技法で、そのうち「有線七宝」と呼ばれるものは素地の上に模様に沿って銀線を立て釉薬を流し込むのが特徴。アールヌヴォーのガラス細工には「プリカジュール」や「バスタイユ」といったものがあってこれは七宝焼と同じ技法が用いられている。素地がなく枠と釉薬(エナメル)のみによって作られるものはまさにステンドグラスのように光を通す。


輪島塗

石川県の能登半島の一番端っこ、輪島では「輪島塗」と言われる漆器が生産されている。この漆器の特徴は(台詞にもある通り)漆を100を越える工程をかけて塗り重ねることで作られる艶がかった深い色と堅牢さである。色は黒と赤を主に沈金や蒔絵といった装飾を施したものもある。


フォーチュンカップ

こちらはイギリスの器。紅茶を飲み終えたあと、茶葉が器の中に描かれたイラストのどこに残っているかで運勢を占うことが流行っていたそう。紅茶文化の始まった時は目の細かい茶漉しは高そうだし、ティーバッグの発明は1908年で普及しだすのはさらに10年以上待たないといけないので、当時の紅茶にはお茶っ葉が浮いているのが普通だったのかな、と余談。


阪急百貨店

日本初の鉄道直営の百貨店。前身である阪急食堂は1920年に始まり、正式に阪急百貨店として開業したのは1929年。大衆向けの経営路線で事業を拡大しつつ、やがて美術品の取り扱いも行うようになる。


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