ゲゲゲの
- 薬味ねぎ
- 2022年12月22日
- 読了時間: 3分
水木しげる記念館訪問叶わず…
というわけで、しばらく鳥取県にいました。水木しげるはもちろん、青山剛昌の故郷としても知られていることもあり、鳥取県はサブカル観光に力を入れている印象でした。
水木しげる記念館に行けなかったのは悔しいですが、数か所、観光することができたので書き留めておきます。
鳥取砂丘
京都から鳥取にまたがる全長約75㎞の海岸は「山陰海岸国立公園」として指定されいる。鳥取砂丘はこの国立公園内にあって、131haが特別保護地区に指定されている。中国山地から流れ出た砂が風と海の力によって長い時間をかけて堆積してできたものが鳥取砂丘である。実際、鳥取砂丘では常に海岸から強い風が吹きつけていて、特に標高の一番高い所では砂が体にぶつかるほどの強風だった。砂丘は砂漠とは違い、乾燥しているわけではないので、雨も降るし冬には雪が積もるらしい。すり鉢状になった地形の一番低い所では水たまりがあり、植物が生えていた。すぐ近くのビジターセンターでは砂丘の中から見つかった落とし物の展示をやっていて、スマホや何年も前のジュースの缶、なんと銃弾や土器も発見されていた。
すぐそばの砂の美術館は圧巻。

白兎神社
鳥取砂丘から海岸沿いを西に進むと白兎神社がある。鳥取県にはかつて「因幡国」「伯耆国」があって、白兎神社は日本神話に伝わる「因幡の白兎」の白兎神を祀っている。すぐ近くには神話の舞台となった淤岐之島と(和邇鮫の頭にも見える)岩礁を見ることができる。
ところで、白兎神社仙台宮司の考察によると話に登場する「兎」や「わに」は動物のそれではなくて、一帯を治めていた一族とそれを荒らす海賊のことを指しているそうだ。神話というとファンタジー物語として読みがちだが、背景にある歴史がなんであるかを知るのは面白いと思う。
鳥居をくぐると階段を飛び跳ねるように兎の石像が置かれていてかわいかった。
倉吉白壁土蔵群・円形劇場くらよしフィギュアミュージアム
鳥取県の中部、倉吉市には歴史的建造物が残る街並みがあって観光客でにぎわっている。ツアー客も見かけたが、混雑しているというほどでもなくのんびり観光できたので気に入っている。熱々の白いたい焼きを食べながら、白壁の蔵が続く通りを眺めた。小さな川が流れているのがまた趣があっていい。このエリアにはいくつか飲食店もあるのだが、なかでも「餅しゃぶ」は目に楽しく食べても美味しいのでおすすめ。
白壁土蔵群エリアから15分ほど歩いていくと、フィギュアミュージアムがある。ここは円形の小学校舎を改装して建てられた珍しい博物館で、中にはフィギュアメーカーとして有名な海洋堂のフィギュアを中心に約2000点の作品が展示されている。作品はアニメや動物などジャンルごとに分けられて展示されていて、円形の館内をぐるりと一周しながら鑑賞していく。フィギュアと言ってもそのクオリティは精巧で本物と見間違うものもあり、動物のフィギュアなどは標本としての価値もあるだろうと思う。ガチャポンフィギュアなどは限られたサイズ、予算の中でこれだけ細かな立体物を作れる技術者の職人技に息をのむ。
館内では倉吉や鳥取に縁のあるアニメや作品の展示もされていて「倉吉」という場所に興味を持てる工夫が楽しかった。「ひなビタ♪」のステッカーをお土産に買った。
修験道の開祖、役小角が建てたとされる「投入堂」も行ってみたかったが、参拝までの道のりが険しすぎるため一人では入場ができないらしくビビりの自分は早々に行くのを諦めた。「日本一危険な国宝」と言われている。
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