夏の思い出
- 薬味ねぎ
- 2022年11月8日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年11月21日
夏の間、広島にいました。
毎日海を見ながらの生活は新鮮で、また瀬戸内の海はきれいで穏やかで、日本じゃないみたいだった。自分の中で海と言えば濁っていてワカメだらけ、おまけに荒れている印象だったので。
今年の夏は花火をしたり、夜の海を眺めたり、海水浴、夜に散歩しながらアイスを食べ、盆踊りに参加したり夏休みの小学生に負けず劣らず遊んでいた。島が多い地域なので、バスのように船が行きかっているのは面白かった。広島県民は人当たりの良い人が多かった。景色も人も穏やかだった。

呉~松山行フェリー
滞在中は頻繁に出掛けていて、広島の名所はほぼ行けたし、他の県(倉敷、岩国、松山)に足を伸ばすこともできた。中でも尾道は憧れの土地だったので、行くのを楽しみにしていた。一回では飽き足らず、二度訪れたのはまた別の話…
旅先の美術館と博物館を巡って、今回一番の収穫は池田遙邨(1895~1988)という画家に出会えた事。彼の絵は、倉敷でたまたま見つけた美術館で見たのだけど(本命は大原美術館)、日本だけど日本じゃないような、おとぎ話のような色使いが一目見て気に入ってしまった。一番のお気に入りは『なぎさ』という題の海の絵で、ピンクがかった波打ち際を四羽のシギがてくてく歩いている様子を描いたもの。リアルな自然描写とおとぎ話的な空想を融合した独自の画風。
彼は山頭火が好きだったようで山頭火の句を題材にした絵も描いていた。種田山頭火は「分け入っても分け入っても青い山」で有名な流浪の俳人。私は彼のことを教科書以外で知らなかったのだが、旅をしていると行く先々で彼の句に出会う。
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