奈良ちょこっと観光(橿原市)
- 薬味ねぎ
- 2022年12月8日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年12月19日
少しだけ時間があったので奈良を観光しました。実は今年の春に奈良へ旅行に行ってからすっかりお気に入りの土地になってしまい、再訪のタイミングをうかがっていたのです。
奈良の定番観光地はおおかた回ったので今回は焦点を絞って深堀り。橿原へゴー。
橿原市は奈良駅の隣、大和西大寺駅を近鉄橿原線で南に下った場所にあって、市内には藤原宮とその三方を囲む「大和三山」がある。
今回滞在したのは大和八木駅にほど近いホテル。駅の徒歩圏内には昔の街並みをそれぞれ残す「今井町」「八木町」があり、見学無料の建物や古民家を利用したカフェや雑貨屋もある。
今井町は戦国時代から続く町で、信長に抵抗した歴史があったとか。この一帯は重要伝統的建造物群保存地区というものに指定されていて、文化財認定されている住宅が多い。今井町は武装態勢をとっていたという歴史から城壁のような壁に囲まれた見通しとなっている(武家屋敷のような)。視界には壁ばかり続くので方向感覚を失ってしまい何度も地図を見返した。
八木町も中世からの歴史がある町で、河内から伊勢へ続く「伊勢街道」と奈良から吉野・紀伊方面をつなぐ「中街道」が交わる交差点は町の中心地となって各地への参拝者で賑わっていたらしい。この交差点の一角にはかつて旅籠(はたご)があって、現在は八木辻の札交流館として一般公開されている。旅籠は二階建てで、二階の大きな窓からは向かいの街道交差点を見渡せる。八木辻の札(旧旅籠)に使われている鬼瓦は海獣と波の中を駆ける兎がかたどられていて、火災除けの意味が込められているのだと施設の人に説明された。
波をはねる兎のモチーフは謡曲『竹生島』の一節が由来だそうだ。
緑樹影沈んで
魚木に登る気色あり 月海上に浮かんでは 兎も波を奔るか 面白の島の景色や
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