ひりひり
- 薬味ねぎ
- 2023年6月29日
- 読了時間: 3分
石川県ワンシーズンの滞在無事終了。
前半は季節の変り目なこともあって体調を崩しかけてあわや…とおもったが、気候に体が慣れたのかその後は元気に過ごせた。
石川の能登半島のほうでは五月になると「青柏祭」という巨大な山車を引き回すお祭りがあるのだが、それはぜひ見たくて山車の制作風景から合わせて計三度見に行った。その他には仲良くなった友達と富山行ったり海岸をドライブしたりとかなり出かける機会があった。
輪島塗の美術館や金沢にある美術館も何件か行くことができた。工芸品の中でも繊細な模様などを見るのが好きだなと思った。

日本海の夕焼け
そして。交通機関を乗り継いで今回は山へやって来た。スーツケースに荷物を詰め込むのが上手くなりましたよ。20キロの荷物運びながらの移動もなんのその。山道を電車で揺られていると少し気温が和らいだ気がした。移動しながらちゃっかり観光も忘れない。
今年の夏は避暑地でまったりする予定。いつも引っ越してから一週間は周辺の散策と情報収集、部屋の掃除、人間関係の構築に集中している。ここを頑張って乗りきるとぐっと生活がしやすくなるので疲れた体を振り絞る。
別れを惜しんでもらったり、時々連絡したりと友達が増えて嬉しいこの頃。知らない土地に一人で来ても孤独感に襲われることが少なくなった。
この一年、人間関係について思ったこと。
自分はコミュニケーションに関してコンプレックスがあり、こじらせているので学生の頃はあまり積極的に交友関係を広げなかった。そもそも、広げ方もわからなかったし、やんわりと拒絶されるのに耐えられなかったからだ。極度に繊細過ぎる自意識は迷惑だ。意図しない些細な言動から意味を深読みして相手の感情を推し量った挙句勝手に傷つかれたら相手にとってはたまったものではないだろう。自分はそうしてしまう危険があったので、つかず離れず去る者追わずの態度でいた。
自分が不快でなければとりあえず誰にでも同じ態度で接する。それを実践し続けているとむしろ以前より人間関係がスムーズになっていくのを感じた。これまでの人生において人に好かれるという感覚に鈍かったのだが笑顔を向けてくれる人や自分に喜んで時間を割いてくれる人にたくさん出会え、この一年で人からの好意を素直に受け取れるようになったと思う。
こじらせが緩和されてきたところで第二の実践として、付き合う人間を選ぶようにした。それは自分が人との関わりに何を求めるのか考えることでもあり、最終的には自分がどういった人間になっていきたいのか考えることでもある。なぜなら、周りの環境が回りまわって自分を作るからだ。尊敬できるか、自律心があるか、誠実であるか、ポジティブであるか等々…。しかし仲良くなりたいと思ってもどうやっても波長の合わない人もいるのは事実で、そういう場合関係が深まらないイコール仲が良くない、ということでもないのだ。程よい距離感を探っていければ良いのだと思う。
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